ふんわりとなだらかな曲線を描く。乳房は女性らしさの象徴。顔をうずめたくなるような豊かな乳房も、スリムな身体に似合う控えめなサイズの乳房も、それぞれに魅力的で、思わずむしゃぶりついてしまう人も多いのでは。ですが、ちょっと待ってください。前述したとおり、乳房は女性にとってそれほど感じるパーツではないのです。

乳房は脂肪が9割、残りは乳腺というもので構成されています。乳腺とは、女性が妊娠した後に母乳を分泌するためのもので、ぷりっとして弾力がある乳房の人はこの密度が高く、マシュマロのようにふんわりとした触り心地の乳房は密度か低いといわれています。いずれにしろ、乳房に張りめぐらされた神経の数は、身体のほかの部分と比べると格段に少なく、それゆえ強く揉んでもワシづかみにしても、性感にはつながりにくいのです。

脂肪と乳腺の割合は、乳房の大きさか変わっても関係ありません。つまり乳房の大きさと感度にはなんの関連もないのです。「おっぱいが大きいと感度がにぶい」という説がありますか、まったくもってバカバカしいことです

男性の中にはまれに、大きければ大きいほど好きだという人かいます。「ボイン」なユニークな一言葉が生まれるのも、大きな乳房に対する関心の高さを表していますよね。そんな人たちには朗報です。日本人女性のバストサイズは時代を追うごとに大きくなる傾向にあります。

20代女性のプロホーションの推移を見てみると、1948年には身長154.5cm、体重51.4kg、胸囲81.2cmだったのが、197c年には身長156.5cm、体重51.1kg、胸囲81.6cm、1989年には身長159.3cm、体重50.8kg、胸囲82.3cm、(アンダーバストは71.6cm)と変化し、1998年には身長158.2cm、体重50.4kg、胸囲82.9cmとなっています。

戦後、日本人女性の体形は、背が高くスラッとし、シルエットはスリムになる一方で、乳房だけか大きくなっていることがわかります。さらに、乳房全体か前に突き出るような体形に変化しているとの報告もあります。

こうした変化は、日本人女性独特のものであるようです。ほかのアジア諸国の女性と比較したところ、下の表のような結果が出ました。日本人女性はウエストかひときわ細く、体重も他国と比べると軽いのに対して、バストサイズは最大です。おっぱい好きの男性にとって、日本人として生まれてきたことは非常に幸運だったといえるでしょう。

身長(cm)体重(kg)バスト(cm)ウ工スト(cm)ヒップ(cm)
東京158.949.388.760.486.6
北京161.550.179.464.285.1
ソウル159.850.282.365.484.2
台北159.849.984.264.390.6
香港159.552.284.665.288.1
バンコク157.848.882.764.482.8